「ブラームスの子守歌」

 

 homepageを作る訳

  パソコンっちゃほんとに頭の薬になるよ。これほどのめり込むとは思ってはいなかったんだけんど、脳を病魔に侵されてしまい人間としての役目も能力もなくなり、息をしているだけの植物のような状態になりそうかといって今の世間では自分から死んでしまうことは簡単にはできなくて、医療技術の発達もありもう20数年も生きているのです。いや生かされているのです。

 

 脳を侵され、当時はよくぞ病院から生きて帰ってきたようで恐らくあの時点では人間として何の役にも立たなくなったし、植物みたいな「もの」を維持するのもタダじゃできないことだからいっそ消えた方がよいと思われても仕方のない当たり前だったことだろう。

 

 それがどうしたことか、医学や生命科学の進歩のためか、退院後1年5年10年と生き続け、今22年を数えても生きてはいる。今になって忘れかけているのは脳の病気が原因しているのかもしれないが、ずいぶんと長い間ぼけーっとして上を向き、口をぽかーんとあけテレビがついていればそれでよく、見るでも見ないでもなしの生活でした。

 

 それでも少し頭の働きが残っていてくれたのでしょうか。いつだったかホリエモンという人がコンピュータを使って大儲けをしたとかということをちょっと聞き、ボケてしまった私でももしかしていじれないかと考えたのです。

 

 その時幸いにして娘が使い古した、使えることは使えるコンピュータが捨ててあったのが私にとって幸運でした。何とか使ってみたら、何とか古いなりに使えるではありませんか。当時ニュージーランドへ行っていて近くにいなかった娘と、馴れなくても曲りなりのメール、捨てられていたから気軽にいじれたコンピュータ、どういう訳か素人の私によく教えてくれた神戸の逢ったことも話したこともない女の人、おかげでインドアの生活しかできない私に、コンピュータの援助交際をしてくれるようになったのです。

 

 それからの私は古くて捨てられてもその当時の私にはこの上もなく便利なことになったコンピュータのとりこになったのです。口をあけて上を向き、ポカーンとしてぼんやりしていた私には、このコンピュータがなんと効き目のある薬に変わったのでしょうか。家族ももちろんですが本人の私がびっくりするほどの効き目なのです。

 

 深くはとても理解できないコンピュータですが上っ面だけしか使えなくても何とかなって、今、一通りとはいかないけれど、100分の1通りつかえて、このホームページをいじっています。スカイプもやっています。今では100キロ以上も離れているところに嫁いだ娘に孫がやっと生まれて3日にあげず元気な様子がテレビで見られるのです。

 

 この薬はこれから先どの位か長生きするためのとてもよく効く、副作用なんか一つもないイー薬であることは間違いなく、私のイー加減なホームページを作っている訳なのです。もちろん恥をさらしてはいても、あまり他人(ひと)には迷惑にならないものと思っているのです。

 

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